Airbnb Japan公共政策の取り組み2025年7月
Airbnb Japan公共政策の取り組み | 2025年7月
空き家の民泊活用を通じたコミュニティ活性化
愛媛県興居島におけるケーススタディ

日本では空き家問題が深刻化しており、2023年10月時点で全国の空き家率は13.8%に達しました。中でも愛媛県は19.8%と、全国平均を大きく上回っています。こうした状況の中、愛媛県松山市の西側に浮かぶ興居島(ごごしま)では、空き家を民泊として活用する取り組みが進められており、島に新たな活力をもたらしています。
新しい興居島のエコシステムには、空き家事業に熱心に取り組む地域住民、空き家を民泊に活用して観光客を歓迎するAirbnbホスト、そして島で新たなビジネスを立ち上げた起業家など、さまざまな人々が関わっています。それぞれが自分らしい形で島の未来に貢献しており、空き家をきっかけに生まれた人と人とのつながりが、島に新しい風を吹き込んでいます。興居島の活性を担う地域の人々による空き家活用のストーリーを、ぜひご覧ください。
興居島とは
興居島は、松山空港からのアクセスも良好で、澄んだ海と緑豊かな山々、そして爽やかな気候に恵まれた、自然の魅力が詰まった島です。ただし、市街化調整区域に指定されているため宿泊施設がなく、これまでは日帰りでの観光が主流となっていました。この流れが変わったのが、2022年です。興居島で空き家を民泊施設として活用する取り組みが始まり、観光スタイルが「日帰り」から「滞在型」へと大きく変化しました。2024年度には、国内外から1,500人以上が島に宿泊し、これまでにない賑わいを見せています。民泊施設の増加が進む島内にはコーヒーショップや飲食店、お土産屋など地域の魅力を活かした新たなビジネスが次々と誕生しており、地域経済の活性化にもつながっています。

興居島における空き家の民泊活用がもたらす利点
地域資源の有効活用
新たに住宅を建てるよりもコストを抑えつつ、建築様式や元のオーナーとの関係性など、地域固有の文化を継承できます。島の風土を生かした新しい経済活動が生まれています。
観光客数の増加
かつて宿泊客がゼロだった興居島に、2024年度には国内外から1,500人以上が滞在。長期滞在者も多く、観光による消費額の増加が地域経済に貢献しています。
経済活動の促進
観光客が増加している興居島では、コーヒーショップや飲食店、お土産店などの新たなビジネスも次々と誕生しています。これにより、観光客の消費を支えるインフラが強化されただけでなく、島民自身も楽しめるサービスが増え、地域コミュニティにも新たな活気が生まれています。

興居島で空き家活用の取り組みを始めたのは、松山と興居島を結ぶフェリーを運航する「株式会社ごごしま」の代表取締役・山下峰(たかし)さんです。興居島出身の山下さんは、人口減少と空き家の増加が島に与える影響を目の当たりにし、「このままでは島の暮らしが維持できない」と危機感を抱き、空き家バンクを立ち上げました。1955年に5,936人だった興居島の人口は、2025年4月時点で772人まで減少。そんな中、空き家活用事業を通じて、これまでに100軒以上の空き家を扱い、約80人が島に移住しています。2022年からは空き家を民泊として活用する動きが活発化しました。宿泊施設がなかった興居島に、滞在型観光の流れが生まれ、2026年には民泊施設が20件を超える見込みです。興居島で空き家バンクを立ち上げた山下峰さん、そして島の活性化に取り組む、同社の楠(くすのき)香奈子さんにもお話を伺いました。空き家を民泊として活用することで、島にどんな変化が生まれたのか。地域に根ざした活動から見えてくる、興居島の未来とは——。お二人の想いがつまったストーリーをこちらからご覧ください。
自治体からの空き家活用への期待の声


古民家・空き家を活用した宿泊施設の整備が、地域に経済的・交流的な好循環をもたらすことを実感しました
—愛媛県 中村知事より
Airbnbは2024年より、愛媛県庁と包括連携協定を締結し、ホームシェアリングを含む地域資源の活用による観光促進と地域社会・経済の活性化に取り組んでいます。県内では、空き家の民泊活用をテーマとしたセミナーなども開催されています。2025年7月には、中村知事が興居島を訪問し、空き家を活用した宿泊施設や観光・飲食施設を視察しました。視察後にはAirbnbホスト3名との座談会に参加し、空き家民泊の利点と可能性について意見交換が行われました。
1
愛媛県の空き家状況
県内には約15万戸の空き家があり、空き家率は19.8%と全国平均(13.8%)を大きく上回っています。興居島の事例を通じて、空き家や古民家を宿泊施設として活用することで、地域に経済的・交流的な好循環が生まれることを実感しました。
2
リピーターと長期滞在者の増加
愛媛県の観光は道後温泉に集中していますが、それだけではリピーターは生まれません。島などで新しいコンテンツが生まれていることもあり、再訪する観光客が増えています。特に欧米豪からの観光客は滞在期間が長く、消費額も大きいです。そうした方々にとって、古民家や空き家を活用した宿泊施設は、日本文化に直接触れられる貴重な体験の場です。興居島の民泊には、それぞれ個性がありますが、どこも共通して「ゆったりとした癒しの空間」がある。それが人を惹きつける魅力だと改めて感じました。
3
興居島の好事例を県内全域へ広げたい
興居島の取り組みは、県内に大きなインパクトを与える好事例です。素材は県内にたくさんあります。こうした事例を広げていくことで、地域の活性化につながると確信しています。一方で、民泊事業の立ち上げには、融資の受けにくさや消防設備の整備負担など、課題もあります。県としても、立ち上げ段階の支援策を検討し、より一層バックアップしていきたいです。私自身も、空き家を活用した民泊の魅力を発信しながら、興居島のような取り組みを県内全域に広げていけるよう努めていきます。
国内外の観光客を迎えるAirbnbホストたち
興居島では、空き家を活用した民泊施設が新たな観光の受け皿となり、島に活気をもたらしています。その中心にいるのが、Airbnbホストの皆さんです。空き家の改装から宿の運営、地域との連携まで、ホスト一人ひとりが島の新しい観光エコシステムを支えています。ここでは、興居島で活躍する3人のAirbnbホストストーリーをご紹介します。

お客様には島に暮らすように滞在して、島の人含め、島全体を好きになってもらいたいですね。— Hitomiさん
お客様には島に暮らすように滞在して、島の人含め、島全体を好きになってもらいたいですね。— Hitomiさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ: 昔から古材や古民家に惹かれていて、いつか自分で古民家を購入してリフォームし、住むことが夢でした。興居島にはよく遊びに行っていたので、ご縁も感じていて、もし古民家宿を始めるならここしかないと思っていました。この宿は、私自身にとって癒しの空間であり、何よりも自分がこの建物の一番のファンです。たくさんの方に興居島や古民家の魅力を知ってもらいたいという思いから、自分の別荘を宿泊施設として活用することにしました。コロナ禍をきっかけに古民家を探し始め、2023年の夏にオープンしました。リスティングの特徴:この宿の魅力は、古民家ならではの風合いや、伝統的な建築技術が息づく空間をそのまま体験できることにあります。柱や梁、五右衛門風呂や竈門など、昔ながらの素材や造りを活かした佇まいは、どこか懐かしく、心を落ち着かせてくれます。テレビなどの現代的な設備はあえて置いていません。そのため、不便に感じる方もいるかもしれませんが、静けさの中で自分と向き合い、ゆっくりと過ごしたい方にはぴったりの場所です。実際に、そうした環境を求めて訪れるゲストが多いです。これまで最も印象的だったゲスト:ドイツ在住の日本人オーボエ奏者の方が、教え子さんと合宿で滞在されました。「宿も良かったけれど、島の人の雰囲気や親切さがすごく良かった」と話してくださり、今ではリピーターとして何度も訪れてくれています。宿だけでなく、私が大好きな興居島の魅力を感じてもらえたことが何より嬉しいです。
古民家宿 傳次
お客様には島に暮らすように滞在して、島の人含め、島全体を好きになってもらいたいですね。— Hitomiさん
お客様には島に暮らすように滞在して、島の人含め、島全体を好きになってもらいたいですね。— Hitomiさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ: 昔から古材や古民家に惹かれていて、いつか自分で古民家を購入してリフォームし、住むことが夢でした。興居島にはよく遊びに行っていたので、ご縁も感じていて、もし古民家宿を始めるならここしかないと思っていました。この宿は、私自身にとって癒しの空間であり、何よりも自分がこの建物の一番のファンです。たくさんの方に興居島や古民家の魅力を知ってもらいたいという思いから、自分の別荘を宿泊施設として活用することにしました。コロナ禍をきっかけに古民家を探し始め、2023年の夏にオープンしました。リスティングの特徴:この宿の魅力は、古民家ならではの風合いや、伝統的な建築技術が息づく空間をそのまま体験できることにあります。柱や梁、五右衛門風呂や竈門など、昔ながらの素材や造りを活かした佇まいは、どこか懐かしく、心を落ち着かせてくれます。テレビなどの現代的な設備はあえて置いていません。そのため、不便に感じる方もいるかもしれませんが、静けさの中で自分と向き合い、ゆっくりと過ごしたい方にはぴったりの場所です。実際に、そうした環境を求めて訪れるゲストが多いです。これまで最も印象的だったゲスト:ドイツ在住の日本人オーボエ奏者の方が、教え子さんと合宿で滞在されました。「宿も良かったけれど、島の人の雰囲気や親切さがすごく良かった」と話してくださり、今ではリピーターとして何度も訪れてくれています。宿だけでなく、私が大好きな興居島の魅力を感じてもらえたことが何より嬉しいです。
古民家宿 傳次







古民家は、たとえどんなに傷んでいても、柱さえ健在であれば、再び命を吹き込むことができます。— Shinoさん
古民家は、たとえどんなに傷んでいても、柱さえ健在であれば、再び命を吹き込むことができます。— Shinoさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ:本業が建築業なので、最近の建築費高騰の状況や、既存の躯体があるだけでコストを抑えられることは身をもって理解していました。でもそれ以上に、古民家にもう一度命を吹き込みたいという思いが強くありました。初めて船で興居島に渡ったとき、非日常的な雰囲気にとても惹かれて、「空き家を何とかしたい」という気持ちが芽生えました。そこから4〜5年かけて民泊にふさわしい空き家を探し続け、ようやく今の物件と出会うことができました。リスティングの特徴:室内では、映画を観たり漫画を読んだりと、思い思いのスタイルでゆったりとした時間を過ごすことができます。日常の喧騒から離れ、静かな空間で心をほどくような滞在が叶います。庭では焚き火を囲んで語らったり、バーベキューや花火を楽しんだりと、アウトドアの楽しみも満載です。海もすぐそばにあり、特に夏には、家族や友人と一緒に汗をかきながらワイワイと過ごす姿がよく見られます。これまで最も印象的だったゲスト:オープンして間もない頃、フランスのお客様からの予約が入りました。言語の壁に不安もありましたが、Airbnbの翻訳機能に助けられ、1週間の滞在を無事に終えることができました。この経験が、海外の方ともやり取りできるという自信につながりました。
離島貸別荘 興居島日和
古民家は、たとえどんなに傷んでいても、柱さえ健在であれば、再び命を吹き込むことができます。— Shinoさん
古民家は、たとえどんなに傷んでいても、柱さえ健在であれば、再び命を吹き込むことができます。— Shinoさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ:本業が建築業なので、最近の建築費高騰の状況や、既存の躯体があるだけでコストを抑えられることは身をもって理解していました。でもそれ以上に、古民家にもう一度命を吹き込みたいという思いが強くありました。初めて船で興居島に渡ったとき、非日常的な雰囲気にとても惹かれて、「空き家を何とかしたい」という気持ちが芽生えました。そこから4〜5年かけて民泊にふさわしい空き家を探し続け、ようやく今の物件と出会うことができました。リスティングの特徴:室内では、映画を観たり漫画を読んだりと、思い思いのスタイルでゆったりとした時間を過ごすことができます。日常の喧騒から離れ、静かな空間で心をほどくような滞在が叶います。庭では焚き火を囲んで語らったり、バーベキューや花火を楽しんだりと、アウトドアの楽しみも満載です。海もすぐそばにあり、特に夏には、家族や友人と一緒に汗をかきながらワイワイと過ごす姿がよく見られます。これまで最も印象的だったゲスト:オープンして間もない頃、フランスのお客様からの予約が入りました。言語の壁に不安もありましたが、Airbnbの翻訳機能に助けられ、1週間の滞在を無事に終えることができました。この経験が、海外の方ともやり取りできるという自信につながりました。
離島貸別荘 興居島日和







私たちの知らないところで、ゲストが島民と交流して、野菜や魚をもらったといった話もよく聞きますし、とてもうれしいです。— Yukinoさん
私たちの知らないところで、ゲストが島民と交流して、野菜や魚をもらったといった話もよく聞きますし、とてもうれしいです。— Yukinoさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ:私は松山にある「株式会社大一合板商事」という会社で、民泊事業を展開しています。現在は、古民家の特徴を活かしたコンセプトの異なる5つの民泊施設を運営しています。もともとは空き家を賃貸として活用していましたが、コロナ禍で高まったワーケーション需要に対応するため、民泊とコワーキング施設の運営を始めました。興居島は日帰りでも十分楽しめる場所なので、最初は「宿泊施設が本当に必要なのか?」と疑問もありました。でも実際に島を訪れてみると、松山から船でわずか15分の距離で、こんなにも心穏やかになれる場所があることに驚きました。この環境なら、国内外の観光客にも魅力を伝えられると感じ、コスト面でもメリットのある古民家のリノベーションによる民泊運営を選びました。リスティングの特徴:YULLATは、「遊んで泊まれるゲストハウス」をコンセプトにした宿泊施設です。雨の日でも楽しめるよう、館内には卓球台やボードゲームなどのアクティビティを用意しています。ゲストが自由に使えるノートも設置しており、大人も子どもも思い思いのメッセージやイラストを残しています。これまで最も印象的だったゲスト:特に印象に残っているのは、パン作りをしたゲストの方です。事前に「塩などの基本的な調味料はご用意しています」とお伝えしていたのですが、当日になって、用意していた塩がパン作りには適さない種類だったことが判明してしまって…。どうしようかと焦っていたら、ゲストの方から「ちょうどお隣さんがご挨拶に来てくれて、塩を分けてもらいました」と連絡がありました。普段からご近所の方々との挨拶やちょっとした交流を大切にしてきたことが、こんな形で役に立ったのだと嬉しくなりました。また、私たちの知らないところでも、ゲスト同士や島の方々との交流が自然に生まれていて、野菜や魚を分けてもらったという話もよく耳にします。こうした温かい繋がりが生まれることが、何よりも嬉しいですね。
Guest House YULLAT
私たちの知らないところで、ゲストが島民と交流して、野菜や魚をもらったといった話もよく聞きますし、とてもうれしいです。— Yukinoさん
私たちの知らないところで、ゲストが島民と交流して、野菜や魚をもらったといった話もよく聞きますし、とてもうれしいです。— Yukinoさん
空き家を民泊に活用しようと思ったきっかけ:私は松山にある「株式会社大一合板商事」という会社で、民泊事業を展開しています。現在は、古民家の特徴を活かしたコンセプトの異なる5つの民泊施設を運営しています。もともとは空き家を賃貸として活用していましたが、コロナ禍で高まったワーケーション需要に対応するため、民泊とコワーキング施設の運営を始めました。興居島は日帰りでも十分楽しめる場所なので、最初は「宿泊施設が本当に必要なのか?」と疑問もありました。でも実際に島を訪れてみると、松山から船でわずか15分の距離で、こんなにも心穏やかになれる場所があることに驚きました。この環境なら、国内外の観光客にも魅力を伝えられると感じ、コスト面でもメリットのある古民家のリノベーションによる民泊運営を選びました。リスティングの特徴:YULLATは、「遊んで泊まれるゲストハウス」をコンセプトにした宿泊施設です。雨の日でも楽しめるよう、館内には卓球台やボードゲームなどのアクティビティを用意しています。ゲストが自由に使えるノートも設置しており、大人も子どもも思い思いのメッセージやイラストを残しています。これまで最も印象的だったゲスト:特に印象に残っているのは、パン作りをしたゲストの方です。事前に「塩などの基本的な調味料はご用意しています」とお伝えしていたのですが、当日になって、用意していた塩がパン作りには適さない種類だったことが判明してしまって…。どうしようかと焦っていたら、ゲストの方から「ちょうどお隣さんがご挨拶に来てくれて、塩を分けてもらいました」と連絡がありました。普段からご近所の方々との挨拶やちょっとした交流を大切にしてきたことが、こんな形で役に立ったのだと嬉しくなりました。また、私たちの知らないところでも、ゲスト同士や島の方々との交流が自然に生まれていて、野菜や魚を分けてもらったという話もよく耳にします。こうした温かい繋がりが生まれることが、何よりも嬉しいですね。
Guest House YULLAT






民泊の増加とともに盛り上がる、島の新しいビジネス
民泊の増加とともに盛り上がる、島の新しいビジネス
2022年頃から、興居島では空き家を活用した民泊施設が増え始め、その前後から新しいビジネスも少しずつ生まれています。観光客の増加が地域経済を活性化させる好循環を生み出し、島の雰囲気にも変化が見られるようになりました。Airbnbとしても、こうした地域の動きを支えながら、観光と暮らしが共存する島づくりを応援しています。ここでは、興居島で新たにビジネスを立ち上げた方々の声をご紹介します。
1 of 1 pages

移住したときから島の雰囲気は変わらないけれど、最近はいろんなお店が増えて、観光客も増えました。
移住したときから島の雰囲気は変わらないけれど、最近はいろんなお店が増えて、観光客も増えました。
— Mariさん
自己紹介:大阪出身で、2017年に興居島へ移住しました。以前はJICAのボランティア活動でナミビアの小学校で教師をしながら農業にも携わっていました。移住後は「ごごにゃんファーム」でレモンなどの柑橘類を栽培し、加工品の販売も開始。2022年には「CAFE NAWANAWA」をオープンし、アフリカ雑貨や自家製レモン製品を提供しています。2025年8月には、空き家を活用したゲストハウス「NAWANAWA BACKPACKERS」も開業しました。1~3名向けの貸切宿としてAirbnbにも掲載予定です。興居島で開業しようと思ったきっかけ:夫が愛媛大学に通っていた頃、アルバイトで興居島を訪れていたことがきっかけで、島との縁が続いています。最初は農業からスタートし、島の暮らしに自然と馴染んでいきました。地域と観光の架け橋として:カフェには観光客も地元の方も訪れてくださいます。最近は外国人観光客も増えており、英語での接客や記念写真の掲示など、皆さんとの交流を大切にしています。お店は基本的に一人で運営していますが、忙しい時は島の友人が手伝ってくれます。移住者としての視点を活かしながら、地域と観光の架け橋になれたらと思っています。
ごごにゃんファーム
コーヒーが好きな人は世界中にいて、実際に世界中からの方々が訪れてくれます。
コーヒーが好きな人は世界中にいて、実際に世界中からの方々が訪れてくれます。
— Naokiさん
自己紹介:松山出身で、幼少期から興居島で海水浴や自然の中で過ごす時間が大好きでした。美容師免許を取得後、東京でバンド活動やコーヒーの焙煎を続け、吉祥寺で店舗を開業。その後、興居島に移住し「cotton john coffee」をオープンしました。興居島で開業しようと思ったきっかけ:今は何でも手に入る時代ですが、「そこに行かないと手に入らないもの」の価値を提供したいと思いました。興居島は、自分が幼い頃から大切にしてきた自然の中で過ごすことを思い出させてくれて、自分が「良い」と思うものを素直に発見できる場所です。周囲の反対もありましたが、興居島のポテンシャルを信じて、この島で挑戦することを決意しました。地域と観光の架け橋として:コーヒー好きは世界中にいて、実際に海外からの来訪もあります。島外・島内の客層は半々で、豆を買ってくれるファンも増えています。島の人たちの協力があってこそ、これまで続けてこられました。他店とのコラボや地域イベントへの参加も積極的に行っています。 これからも、興居島の自然や人とのつながりを大切にしながら、cotton john coffeeを通じて島の魅力を発信し続けていきたいと思っています。
cotton john coffee
観光客と民泊施設が増えたことで、興居島はにぎやかになり、人通りができたと感じています。
観光客と民泊施設が増えたことで、興居島はにぎやかになり、人通りができたと感じています。
— Keijiさん
自己紹介:調理師学校を卒業後、ドイツの日本料理店で勤務。その後、妻の実家が興居島にあったことから、興居島に移住し、2022年4月に「お弁当の味喜」を開業しました。興居島で開業しようと思ったきっかけ:島の過疎化が進み、高齢者が多くなり、1〜2人分の食事を作るのが大変という声を聞きました。また、建築業などで島に来ている業者の方々も食事に困っていると聞き、事業を始めることにしました。地域と観光の架け橋として:2023年頃から、民泊施設への仕出しやケータリングを本格的に始めました。法事や集まり、帰省のタイミングでの注文も増え、今では100人前の大口注文にも対応できるようになりました。民泊施設が増えたことで、観光客向けの注文も自然と増えてきました。普通のお弁当よりも、少し贅沢な内容や良い食材を使った料理を求められることも多く、作る側としてもやりがいがあります。これからも、地元の方々に寄り添いながら、島を訪れる観光客にも喜んでいただけるような料理を、丁寧に心を込めて作り続けていきたいと思っています。
味喜
外国人観光客が増え、英語や韓国語のメニューも用意することにしました。
外国人観光客が増え、英語や韓国語のメニューも用意することにしました。
— Nobukiさん
自己紹介:神奈川県出身で、横浜で飲食店を経営していました。子どもが生まれたことをきっかけに、もっと自然豊かな場所で子育てをしたいと思うようになり、幼い頃によく遊びに来ていた瀬戸内への憧れが再び強くなりました。そんな思いから家族で移住を決意し、2022年に古民家をリノベーションして「gogoshima beer farm」を開業。現在は、島の名産品である柑橘類を始め、地域資源を活かした7種類のクラフトビールを提供しています。興居島で開業しようと思ったきかっけ:当初は直島を検討していたのですが、移住フェアで興居島の話を聞き、興味を持って家族で移住することにしました。空き家バンクを通じて物件を紹介してもらい、設計・施工を経て、店舗の開業に至りました。古民家の再活用を通じて、地域課題にも貢献したいという思いがあります。地域と観光の架け橋として:島外・県外からの来訪者が多く、外国人観光客の増加に伴って英語や韓国語のメニューも導入しました。他のお店とのコラボレーションや、地域イベントへの参加も積極的に行っています。地元の方々との交流も深く、みかんをいただいたり、フェリーのスタッフの皆さんに応援してもらったりと、日々支えられている実感があります。これからも、地元の方にも観光客の方にも楽しんでもらえるような、島に根ざしたお店づくりを続けていきたいです。
gogoshima beer farmYou must be logged in to submit an entry.
お問い合わせ
Airbnb Japanの公共政策チームへのお問い合わせは、下記までご連絡ください。Airbnb Japan 株式会社 公共政策本部pjapan@airbnb.com
お問い合わせ
Airbnb Japanの公共政策チームへのお問い合わせは、下記までご連絡ください。Airbnb Japan 株式会社 公共政策本部pjapan@airbnb.com














